具体的な相続税対策を教えてほしい。
お亡くなりになられた方が所有していた財産の内容によって相続税対策は異なりますが、
基本的に以下の対策が有効と言われています。
(1)財産の評価を引き下げる。
小規模宅地等の特例を使う方法が最も効果的です。相続人のうち、誰がどの土地を相続
するかにより、この特例を使えるか使えないかが決まるため、遺言を書く場合や
遺産分割協議を行う場合は、注意が必要です。
(2)生前に財産を贈与する。
贈与税のかからない110万円までの贈与を毎年地道に行うという方法が一般的ですが、
贈与税が非課税になる贈与(住宅取得資金贈与・教育資金贈与)や配偶者間での住宅の
贈与等は更に効果的です。
(3)生前に財産の形を変える。
お金を不動産に変える方法が一般的です。お金を1,000万円持ったまま亡くなった場合、
そのお金の評価額は1,000万円のままですが、例えば亡くなる直前にその1,000万円で
建物を購入した場合には、建物の評価額は約700万円となり、3割程度評価を引き下げることができます。
(4)生前に財産を消費する。
簡単に言うと、「使う。」ということです。生きている間に、趣味のために思う存分
お金を使うというもの、有効な相続税対策になります。